椎貝クリニックは、かつて慢性腎臓病(CKD)の治療に力を入れていたクリニックです。
患者さんの不安をやわらげながら治療を続けられるよう、データの見える化や情報共有に力を入れていた点が大きな特徴でした。

たとえば、通院ごとに主要な検査データを「腎臓病手帳」へ記入し、患者さん自身がいつでも確認できるよう工夫していました。さらに、通院回数が増えてくると、腎機能の変化を折れ線グラフで示し、「腎機能が維持できているか」「どの程度低下しているか」をわかりやすく共有していました。数字だけでは伝わりにくい変化も、グラフにすることで把握しやすくしていたのです。

また、患者さんと医療者がデータを共有しながら、今後の対策を一緒に考える診療方針も特徴的でした。
腎機能の低下をできるだけ防ぐために、患者さんと主治医が同じ目標を持って治療に向き合う姿勢が大切にされていました。

椎貝クリニックでは、慢性腎臓病(CKD)の保存療法に長年取り組んでおり、家庭血圧を診療の中心に置くこと、24時間蓄尿の分析を継続して行うこと、さらにCKDステージ5(腎機能15%以下)の重症例に対する手厚い対応など、専門性の高い工夫が積み重ねられていました。

こうした診療の成果は、国内学会を中心に継続的に発表されており、慢性腎臓病の保存療法に関する知見を積極的に外部へ発信していたことも特徴です。さらに、関連する取り組みはメディアでも紹介され、人工透析の導入をできるだけ防ぐための治療の重要性について広く発信していました。

つまり椎貝クリニックは、かつて慢性腎臓病(CKD)に対して、データ共有・見える化・継続支援を重視しながら、人工透析の導入回避を目指す治療に力を入れていたクリニックだったといえます。

CKD新保存療法について

この治療は、慢性腎臓病(CKD)で腎機能(糸球体濾過量:GFR)が徐々に下がっている状態をこれ以上下がらないようにするものです。

中には10年以上の長期間にわたりGFRが安定して、「生涯の透析回避」が達成できそうな人も増えています。治療法全体も少しずつですが進歩しています。 さらに「完全停止例」、腎機能が少しずつ改善する「寛解例」も少数ながら現れています。治療は主治医や栄養士、看護師の努力と同時に患者さんの日常の養生で成功します。